リトミックとは

ダルクローズ博士の言葉

「音楽を基礎とするものではあるが、単に音楽学習の準備であるにとどまらず、

むしろそれ以上に一般教養の一体系である」

(エミール・ジャック=ダルクローズ)

リトミックは、楽しく音楽と触れ合いながら、基本的な音楽能力を伸ばすとともに、身体的、感覚的、知的にも、これから受けるあらゆる教育を充分に吸収し、それらを足がかりに大きく育つために、子どもたちが個々に持っている「潜在的な基礎能力」の発達を促す教育です。

引用元:リトミック研究センター

【Check】

エミール・ジャック=ダルクローズ 

(Émile Jaques-Dalcroze, 1865年7月6日 - 1950年7月1日)

 

ウィーン出身のスイスの作曲家・音楽教育家。運動を通じて音楽を学び経験するという、音楽学習の方法論の一つであるリトミックを発展させた。その影響はオルフの教育音楽、ムジカ・ポエティカの理念にも及んでいる。

ウィーン音楽院でアントン・ブルックナーに、パリ音楽院でマティス・リュシーに師事。1886年にアルジェに勤務中、アラビア民族音楽のリズム法に触発されてリトミックを発案、ジュネーヴ音楽院に勤務中にその理念と実践理論を構築・展開した。1910年、ドイツ、ドレスデン郊外ヘレラウで学校設立。

1915年、ジュネーヴにジャック=ダルクローズ・インスティテュートを開校(ブリュッセルにも分校を設置)。1925年頃にドイツの音楽学校で、音楽教育の実践的理論としてダルクローズ理論が採用されたのを機に、リトミックが世界的に普及することとなった。

 

引用元:Wikipedia[エミール・ジャック=ダルクローズ ]


認定教室の4つの特徴

在的能力の発達を促していくカリキュラム

年齢別リトミック教具


少人数制のグループレッスン

指導資格を保有する講師


年齢別のプログラム

0歳児

目、耳、手や体のすべてを使って親子で触れ合い「初めて触った」「初めて聞こえた」などのすべての新しいことを音楽と共に経験することで愛着を深めていきましょう。

1歳児

親子の間での経験から、次は親子とおともだち・先生ともふれあい、音楽を通して外の世界とふれあい慣れ親しみます。

2歳児

今までの学習を元に、おともだちとグループ学習の下地づくりを行い、ともに学ぶことを覚えます。

3才児

自我がしっかりしてきたこのころから、人として必要不可欠な根幹的能力のポテンシャルを育てます。

4歳児

3歳で備わった根幹的能力のそれぞれを伸ばし、自ら制御できる感情と心を育てます。

5歳児

備わった能力のバランスを整えます。5才児として持つ個性を1人の人格として豊かに形成します。


リトミックの目的

 

人格を形成する3要素は

 

心(マインド)

力(パワー)

性(キャラクター)

相互作用

image by リトミック研究センター


『心』は個人がもつ『能力』の源となり、その力をもってこどもたちの『個性』となり1人の人として成り立ちます。

どれも欠かせない能力であり、心が穏やかで深く温かいことは、人として最も大切なことでもありますし、その大切な心は生きるために必要な注意力や判断力を育みます。備わった能力を社会性・協調性として活用することで、『生きる能力』として昇華させ、感受性が豊かな人になることで創造性を生み、社会貢献が出来る人となるでしょう。

どれも大事な要素でバランスが大事です。どれか一つでは、人は生きていくことに苦労することが多いでしょう。優れたバランスの中から、溢れ出る個性を大切にすることでそれぞれの人としての良さが生まれることでしょう。

リトミックは『音楽』という、生きていく上で必ず関わっていくであろうその手段を使って、この世に誕生してくれた時から優しく深く働きかけます。

最初に芽吹く能力はリトミックの特性上音楽であるものの、リトミック本来の目的は「豊かで可能性ある人格形成」です。

大切な幼児期の数年間、愛情のあふれるすばらしい環境の中でじっくりと見守ってあげて下さい。

リトミックの歴史

image by AC
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リトミックが生まれたのは20世紀初頭。

スイス・ジュネーブの作曲家で音楽教育家でもあったエミール・ジャック=ダルクローズ博士(Emile Jaques-Dalcroze 1865-1950)によって創案された音楽教育法。児童心理学、生理学を用いり、人格形成教育として知られる。

音楽的能力だけではなく、注意力や集中力、思考力などの生存していくために必要な諸能力を養うことができ、完全に個性が確立された大人より幼児期のほうが早く身につくことから子どもたちの指導方法として定着していく。

音楽の基礎教育から人格形成に大きく貢献するリトミックは欧米諸国を始めとする世界に広まっていくことになる。

日本では明治時代の教育者、演劇人、舞踏家などがヨーロッパで学びそれぞれの分野で取り入れていく中で、ニューヨークで学んだ板野平が、戦後まもなく国立音楽大学にて専門課程の教鞭をとったことで本格的に広まることとなる。

詳しくはこちらをご覧ください:リトミック研究センター

「音楽を手段として、個々の知的能力と肉体的能力の調和をはかる」

(エミール・ジャック=ダルクローズ)

リトミック研究センターとは

上記情報の参考元となるリトミック研究センターについてお伝えいたします。

記事参考とさせていただきましたリトミック研究センター様、誠にありがとうございました!

 

【来歴】

1988年設立。2002年内閣府の認証を受けNPO法人として活動開始。リトミックは音楽を基礎とした幼児教育であり、音楽教室だけにとどまらず、保育施設、学校、研究施設と大きく広がり、その信頼性の高いムーブメントをささえる組織として今も子どもたちの育成のための組織づくりに努めている。